国の借金1000兆円にだまされない

会計の世界では、企業の資産や負債の状況を貸借対照表と呼ばれるもので表現します。
左側に資産、右側に負債+資本を配置し、両者の金額は必ず一致します。
言い換えると、企業が保有する資産の原資は、負債か資本のどちらかなのです。
負債は返済する必要があるもの、資本は返済する必要がないものです。

国も企業とおなじで、貸借対照表が存在します。
それによると、負債は1000兆円あるが、資産も600兆円ほどあるのです。
国の資産には道路や橋などの換金しづらいものも含まれていますが、それでも数字上は600兆円あるのです。
負債を語る上では、資産についても必ず考慮する必要があります。
メディア等では負債のことばかり取り上げられ、資産については触れられません。
これでは偏った報道をしていることになりかねません。

これは家計について考えるときも同じで、住宅ローンの残高だけにとらわれるのではなく、資産と負債のバランスを定期的にチェックする必要があると思います。

最後に、国民一人当たり○○○万円の借金が!これは大変です!とテレビでよくやっていますが、国民数で割ることに何の意味があるのでしょうか?
国債を買っているのは国内の金融機関や個人がほとんどを占めるという事実を忘れてはいけません。
貸し手も借り手も国民ならプラスマイナスゼロです。

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