カテゴリー : 経営

償却資産明細をチェックしてますか?

固定資産を購入等した場合、減価償却資産として資産計上する場合があります。
通常、購入時の処理を忘れるということは考えられません。
しかし、逆に廃棄した場合はどうでしょうか?
売却なら現預金等に動きがありますので把握できますが、廃棄した場合は物がなくなるだけでどこかの数字が自動的に動くわけではありません。
ですので、固定資産を廃棄した場合は税理士に知らせる必要があります。
ただ、実際には逐一知らせてくれる社長さんはまずいません。
日々多忙な社長さんはそんなことに構っていられないのです。
社長は会社経営の大局を考えるべきであり、それでいいと思います。

私は、決算の時だけは償却資産明細を必ず確認してもらうようにしています。
意外とこの確認を怠っている社長さん(とその顧問税理士)が多いのです。
以前に別の顧問税理士がついていた顧問先の償却資産明細に、昭和50年代のテレビが計上されていました。(もちろん現在は存在していません)
もし利益が多く出ているときに廃棄されており、そのときに適正に経理されていれば、未償却分がその期に一度に費用化されるわけであり、その分税額が少なくなったはずです。
そんな明細見たことがない!という社長さんは、一度確認してみてはいかがでしょうか。

小規模企業共済加入をお勧めします

私は国の広報部長でも何でもないのですが、中小企業経営者及び共同経営者並びに個人事業主の方に、小規模企業共済への加入をお勧めしています。
関与先で未加入の方には必ずパンフレット等をお渡ししてお勧めするのですが、ウェブサイト上でも記事にしておこうと思い立ちましたので記載させていただきます。

【小規模企業共済とは?】
独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営している「経営者の退職金制度」です。
自分で掛金の金額を設定し、その掛金を支払います。
最高で年額84万円まで掛けることができ、なんとその全額が所得控除の対象になります。
高所得者で最高税率(所得税住民税合計50%)を負担されている方なら税負担を42万円軽減できます。
生命保険や地震保険の所得控除額とは比べ物になりません。
最終的に引退または廃業した場合に「退職金」として掛金総額+αを受け取れます。

この「退職金」がメリット大で、退職所得は税制上優遇されているため多くの場合で税が課されません。
毎年の所得から掛金全額が控除され、受取時には税が課されず増額されて戻ってくる…株式やゴールドに投資する資金があるなら真っ先に加入すべきです。

退職所得の金額の計算上、加入期間が長ければ長いほど退職所得控除額が大きくなります。
ですので、たとえ少額であっても早期に加入して加入期間をできるだけ長くすべきです。
私も開業後すぐに加入しました。(金額はわずかですが…)
掛金は毎年変更が可能ですので、その時の資金状況に応じて加減すればとよいと思います。

グローバル経営人材育成事業費補助金

中小企業庁が、6/15から以下の助成金申請の受付を開始するとのことです。

「中小企業者が、海外における新たな事業展開に向けて、事業計画の策定等の段階から専門人材の知識やノウハウ等の習得を通じた社内人材の育成を図る場合に、専門人材の招へいに要する経費の一部を補助(補助対象経費の2/3以内)します。」

今後、国内のみでの事業展開ではジリ貧になっていくのは目にみえており、中小企業であっても海外展開を考えなければならない時期に来ています。
株式投資の格言に、「国策に売りなし」というものがあります。
株式投資でなくても、国の施策に波乗りするように事業展開を図る方がよいに決まっています。
国が補助金を出して海外展開を後押ししてくれる機会を生かさない手はないと考えます。
今後も補助金、助成金の役立つ情報があれば記事としてアップしていく予定です。

決算は誰のため?

税理士事務所にとって、5月は3月決算法人の確定申告で非常に忙しい時期です。
確定申告のためには決算が確定しなければならず、決算確定→確定申告という手続きになります。
税務申告のために決算を行うという認識でいる経営者の方もおられますが、果たしてそれは正しいのでしょうか?
税務申告は納税者としての義務を果たすものであり、決算の副次的なものでしかありません。
決算の意義は、1年ごとに自社の業績をきちんと把握し、次期以降どういう経営方針でいくかの指針にすることです。
また、決算書は社長の通信簿でもありますので、是非ともよい通信簿になるよう日々の経営の手助けをできればと思います。

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ハンドメイドの小物を売るお店のお手伝い(といってもただの店番ですが…)をしました。
実は店主は嫁さんのお姉さんで、嫁さんはかばん作り担当です。
趣味が高じてお店を出すというのはよくある話ですが、いざお店を始めると、開業届?確定申告?青色申告って?という疑問がいろいろ出てくると思います。
売上や経費の記帳を全くしておらず、儲けがあるのかどうかさえも把握できていない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そういう方は是非一度ご相談ください。
私は小さな雑貨屋さんを応援します!