網膜剥離闘病記おまけ 入院中の合格発表
入院即手術から1週間少々経った12月10日に、税理士試験の合格発表日を控えておりました。
当時私は消費税法の受験をしており、これに合格すると合計5科目合格となり、晴れて税理士試験合格者となることができる状態でした。
もし合格していれば、当日に政府が発行する官報に合格者の名前が掲載されます。
いわゆる「官報合格」というやつです。
官報合格の可能性がある人は皆同じ行動をすると思うのですが、インターネットでこの官報を見ることができ、自分の名前があれば合格したことがすぐにわかります。
しかしながら、なんとも皮肉なことにこの運命の日を入院中に迎えることになってしまったのです。
当時はスマートフォンもありませんし、病室にパソコンを持ち込むこともしていませんでしたので、自分では確認できなかったのです…
仕方がありませんので、婚約中の嫁さんに私の名前が載っているかの確認をしてもらうことになりました。
ネット上にアップされるのが8時半頃ですので、朝食後に病院の広い待合で携帯メールの着信を待ちました。
そしてブルルッと着信の知らせがあり、恐る恐るメールの確認をすると……「名前書いてある!」とのこと。
病棟内かつ下向き姿勢をしていなければならなかったので、喜びを全く表現することができませんでしたが、心の中では上を向いて万歳三唱をしておりました。
最悪の状況下での合格発表となりましたが、今となってはよい思い出です。