網膜剥離闘病記 その5

2010年12月3日以降の入院生活
4人で一室の相部屋でした。
自分以外の同部屋の人は以下の2タイプでした。
1.白内障の手術のために入院する人
2.糖尿病が悪化してしばらく入院する人
1の人は2,3日すれば退院するので、入れ替わりが激しかったです。
2の人は私が入院している2週間少々の間に1回だけ入れ替わりがあった気がします。
糖尿病が悪化すると目に影響が出るようで、ほとんど見えないようでした。
最初は糖尿病患者がなぜ眼科病棟にいるの?と思いましたが、そういう理由があったのです。

入院中の左目の見え方ですが、水面上の空気が黄色く濁った水槽を逆さまにして見ている感じでした。
眼内の状態を網膜で認識する際に上下反対に映るため、水面が上になって見えるのです。
そして日を追うごとにその水面が少しずつ下に移動していくのです。
自然に手術時に充填した黄色いガスが抜けていき代わりに水で満たされていくごとに、その境界線が下に降りてくるのです。
なんとも不思議というか、目の見え方の仕組みを肌で感じることになってしまいました。

友人がお見舞いに来てくれるのですが、24時間下を向いていないといけないので顔を合わせることができません。
ずっと下を向いて話さなくてはならないので、そのうち落ち込んでいるのでは?とどうしても思われるのです。
「いやそんなことはないで」と口では伝えるのですが、どうしてもそう見えてしまうのでしょう。
やはり人の見た目は大事です。
たとえ本当に落ち込んでいたとしても、会う人には元気を与えられるように常に明るく振舞うようにしなければと思います。
闘病記は次回をもって最終回にしたいと思います。

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