償却資産明細をチェックしてますか?
固定資産を購入等した場合、減価償却資産として資産計上する場合があります。
通常、購入時の処理を忘れるということは考えられません。
しかし、逆に廃棄した場合はどうでしょうか?
売却なら現預金等に動きがありますので把握できますが、廃棄した場合は物がなくなるだけでどこかの数字が自動的に動くわけではありません。
ですので、固定資産を廃棄した場合は税理士に知らせる必要があります。
ただ、実際には逐一知らせてくれる社長さんはまずいません。
日々多忙な社長さんはそんなことに構っていられないのです。
社長は会社経営の大局を考えるべきであり、それでいいと思います。
私は、決算の時だけは償却資産明細を必ず確認してもらうようにしています。
意外とこの確認を怠っている社長さん(とその顧問税理士)が多いのです。
以前に別の顧問税理士がついていた顧問先の償却資産明細に、昭和50年代のテレビが計上されていました。(もちろん現在は存在していません)
もし利益が多く出ているときに廃棄されており、そのときに適正に経理されていれば、未償却分がその期に一度に費用化されるわけであり、その分税額が少なくなったはずです。
そんな明細見たことがない!という社長さんは、一度確認してみてはいかがでしょうか。