最近目立つ相談事案で疑問に思うこと

自宅等の不動産を子供に贈与したい、またはすでに贈与したという方からの相談が増えています。
司法書士から不動産贈与の提案があったという話が多いです。
資産家ならまだよいのですが、疑問なのはそもそも相続税対策をする必要がない方からの相談です。

収益物件であれば、毎年の賃料を相続人に移すことで相続財産の蓄積を防げるため、メリットはあります。
しかし自宅や山林、空き地を生前贈与することが果たして得策なのでしょうか。
私の考えですが、不動産取得税・登録免許税・登記費用・贈与税を負担し、時間と手間をかけてまですることではないと思います。
相続発生時における登記であれば不動産取得税もかからず、別途手間がかかることもありません。

来年からの相続税増税を受けて何かしなければ!と考える方が増えているからなのでしょうが、時間とコストをかけて意味のないことをしても仕方ありません。
いきなり何かを始めるのではなく、財産目録を作成して税理士に相談するところから始められることをお勧めします。

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