JAL再上場について
一度経営破たんしたものの、国の支援を受けてよみがえり、9月19日に再上場するようです。
売出価格は1株3790円、株数は175,000,000株ですので、663,250,000,000円の資金が手元に入ります。
国から拠出された資金はこれで返済することとなり、国民負担は回避されました。
めでたしめでたし、と思いたいところですが…
忘れてはならないのは、以前の株主はJAL株をただの紙切れにされていることです。
株主優待目当てに所有していた個人株主はたくさんいましたし、国策企業はつぶれないだろうと老後の資金を充てていた方もいるでしょう。
そして、他の株式を売ってJALの新規公開株購入の資金に充てようという流れから、日本市場全体が下落しています。
間接的にすべての株主に影響を与えているといっても過言ではありません。
これは国策であり失敗できないという観点で考えると、上場後しばらくは堅調に株価が推移するように予想されますので、他の株式を売ってでもJALを買いに行く選択は正しいのでしょう。
ただ、個人的には感情としてJAL株を買いたいとは思いません。
投資の世界で感情を語るのは間違っているのでしょうけど…