カテゴリー : コラム

タワーマンション節税を封じ込め?

私も相続税セミナー等でタワーマンションの最上階を買えば節税になるという話をしていたのですが、今後は話をしづらくなりました。
タワーマンション節税とは、相続税における財産評価方法による評価額が、実勢価格と大きな乖離があることを利用した節税策です。
法に反するようなことは一切ありませんので何の問題もないのですが、最近の不動産価格の上昇もあってさすがに放置できないと判断したのでしょう。
問題はどういう場合にどういう評価をしないといけないのか?を明確にしないといけないところですかね。

すぐに封じ込め策が出るわけではありませんので、しばらくの間はタワーマンション節税が可能でしょう。
しかし、今のうちにタワーマンションを買うことはできても、相続税の課税時期は死亡日です。
亡くなった時には封じ込め策が出ているかもしれません。
人がいつ亡くなるかは誰にもわかりませんので、相続税の節税は他の税目と違って難しいところがあります。

マイナンバー制度が営業ツールに利用される?

マイナンバー導入の時期が近づいていますが、個人だけでなく法人にも番号が付与されます。
この法人のマイナンバーですが、個人と大きく異なるのは、名称と住所とともにホームページ上で公開されることです。
つまり、新しく番号が公開される法人=新設法人ということになり、マイナンバーを調べることで新設法人をターゲットにしたダイレクトメールを送ることができます。
現状でも新規登記情報などを利用した手法が用いられていますが、それなりに手間とお金がかかります。
しかしマイナンバーは「ホームページ上で公開」ですので、誰でも簡単にタダで情報を取得することができます。
法人を設立するといろいろ営業の郵便物が届くようですが、マイナンバー制度の開始とともにその量がさらに増えるのではないでしょうか。
私はそういう営業を行う予定は一切ありませんが…

財務省の軽減税率3案

税理士及び経理処理をする立場としては大反対の消費税軽減税率ですが、財務省がその案を出したようです。
酒を除く食料品すべてにするか、生鮮食品か、精米のみかの案が出ているようですが、いずれにしてもそれぞれの線引きをどうするのかが問題です。
仮に食料品を対象にする場合、スーパーの食料品売り場にあるような、大きなおもちゃにガムをくっつけたものは食料品として軽減対象になるのでしょうか。

現時点の案のように食料品関係だけが対象であれば飲食業以外の業種については経理処理にさほど影響なさそうですが、他の品目にまで軽減税率の対象が及ぶと困りますね…
消費税以外にも所得税の源泉徴収、住民税の特別徴収、社会保険料徴収、年末調整など、本来は国等がすべき事務負担を事業者に押し付けている現状がすでにあります。
さらに今後はマイナンバー対応も必要ですし、これ以上の事務負担増を避けるべく、軽減税率導入は見送りをお願いしたいところです。

ノートパソコンを修理しました

2015-04-27 12.43.27
ノートパソコンのファンの音が最近おかしいと思っていたのですが、電源を入れてしばらくすると動作が遅くなって電源が落ちる現象が発生しました。
どうもファンが動いていないようで、熱を処理できずに電源が落ちてしまうようです。
ネットでいろいろ調べたところ、ファンが故障しているか、ホコリがたまってファンの回転を妨げているかのどちらかと判明。ホコリのせいであればパーツを掃除すれば済みます。
修理に出すと2万円前後かかるようなので、いちかばちか自分で解体してみることにしました。

デルのホームページでメンテナンスマニュアルを入手し、その通りにネジを外していくと意外とあっさりマザーボードにたどり着きました。
ファンを取り出してみると中でホコリがたまりすぎてスポンジ状になっており、これがファンの羽の回転を妨げていたようです。
きれいに掃除して元通りに組み立てて電源を入れると、通常通り起動してファンが回りだし、暖かい風が吹き出しました。
どうやら修理完了のようです。
買い換えることもなく修理ににも出さず、これぞエコ&節約です。

今年の申告相談会もいろいろあります

とある会場での申告相談会のやり取りを書きます。
納税者の方の過去の申告および本年の内容を見ると、所得税・消費税ともに個人の申告としてはかなりの税額が発生しています。
普通は税理士関与を受けて当然の規模ですが、税理士に依頼はしていないようです。
話を聞くと、帳簿作成をきちんとしておらず、3年ごとに税務調査が入って追徴課税を受けているそうです。
税理士に依頼して帳簿作成を正確に行って青色65万円控除により節税を図りつつ、税務調査対策をした方が絶対よいですよとアドバイスしたのですが…
その方の回答は、「税務調査で言われた金額を払ったらそれでいいので」でした。
はぁ…そんな考え方をしているから3年ごとに税務調査が来るのですよ…
調査官からすれば、「行けばかならず追徴課税をとれるおいしいお客さん」です。

節税ができ、いろいろ相談もでき、税務調査による追徴課税がなくなることに比べたら、税理士費用なんて安いものです。
目先の税理士費用をケチっても何もいいことがないと思うのですが…
まぁ、税務調査を恐れることなくあっさり追徴課税を受け入れる心の広さに感服しました。
考え方は人それぞれですが、世の中にはいろんな人がいるんだなぁと感じました。