カテゴリー : 資産運用

現在の投資展望

最近の値動きはめちゃくちゃで個人投資家にはついていけません。
全体としてはかなり下がりましたが、上がりすぎた分が修正されただけと見ています。
今日は特に新興市場や東証の小型株は相当きつい下げになりました。
日銀黒田総裁のバズーカ砲発射前の株価に戻った感じです。
個人的にはそろそろ第一弾の買いを入れる時期ではないかと思います。
資金の30%ほどを投入して指値を入れて下で待ち構えている状況です。
月曜にどうなるかが注目です。

もう一段下げるとアベノミクス完全否定になります。
ここまでいくことを想定して買い余力を残しています。
もし下げたら50%を投入します。

さらに下げると昨年末の衆議院選挙前の株価に戻り、自民党完全否定になります。
そこまで下げるとみるか、そこまではいかないとみるか…これは難しいですね。
もしそうなれば残りの20%を投入です。
あとは野となれ山となれです。
日本政府はインフレにすると公言しているのですから、「国策に売りなし」です。
必ず成功すると信じて行動するのみ。
投資の極意は「信念」と「忍耐」です。

株主優待だけで生活する桐谷さん

元プロ棋士で現在は株主優待で生活をしている桐谷さんを先日テレビで拝見しました。
時価総額が1億5千万円ほどらしいので、配当と優待を合わせれば一人暮らしの生活は可能だと思います。
株主優待券を無駄なく使い切ることに執念を燃やされている方のようです。
移動手段は西友の優待でもらったというママチャリで、優待を使える都内の店舗を巡回していました。
特に映画の開始時刻に間に合うために自転車で爆走する姿が爆笑でした。

資産運用として株式投資をする場合、株主優待があるかどうかは一つのポイントになります。
特に分散投資を実行する場合、銘柄数が多数になればそれぞれに優待があるのとないのとではかなり違います。
ただ、株主優待は企業の思いつきで改悪したり廃止したりし、その度に株価が暴落するという経験をしていますので、私は株主優待には重点を置くべきではないと考えます。
優待はあくまでおまけとしてとらえ、財務健全、高利益率、高配当利回りで銘柄選びをすべきだと思います。

税理士のブログなので税金のことを最後に書きますが、株主優待は非課税ではなく、雑所得で課税されます。
(企業側が株主優待を利益の処分として経理処理した場合は配当所得になります。)
優待で生活している桐谷さんは相当な金額になるはずですが、果たして株主優待の申告をしてるのでしょうか…

ダイエーをイオンが買収

ダイエーの株価が一時ストップ高になったようです。
実はこのネタ、先週の週刊ダイヤモンドに記載されておりました。
ふーん、という感じで読んでいただけだったのですが、まさか次の週に現実になるとは…
ダイエー株を少し買っておけばよかったと思いますが、そんなにうまくいくわけがありません。

株式投資の王道は、安く放置されている良質な会社を買って、上がるまでひたすら忍耐強く待つことですが、時事ネタを探して流れに乗るのも一つの手法だと思います。
世の中のトレンドをかぎ分け、いち早くそれを扱う会社の株を買い、世間に注目されて株価が吹き上がったら売り抜ける。
理想的な形ですが、実際に実現するにはかなり修行が必要だと思いますね。

危険信号発令

今週の週刊ダイヤモンドの特集記事が、ズバリ「株入門」です。
前首相が衆議院解散を示唆した時から随分株価が上がりました。
この時期に特集を組んで株式について解説するのは妥当なのかもしれませんが、ここから株を積極的に買っていくのはいかがなものか?と個人的には思います。

今回は経済誌での特集ですので、直ちにどうこうはないですが、雑誌で株特集が組まれるのは株価下落への一つの危険信号であると考えます。
なぜなら、通常株を買う人はこういう記事が出る前にすでに買っているからです。
需要と供給の原理でいくと、この記事を見て株を買う人が増えると、その後に株を買う人が減ることになります。
経済や投資とまったく関係ない雑誌やテレビで株のことを取り上げるようになれば、完全撤退すべきです。
これ以上買う人がいなくなったという明確なサインですので…

本年最後の更新です

日経平均株価が年初来高値を更新して終了しました。
安部政権による円安誘導策への期待から、円安が進み、輸出関連株が買われたことによります。
残念ながら、私好みの「高利益率、無借金、低PBR」銘柄には資金が入ってきておらず、あまり恩恵を受けておりません。
来年以降の全体的な盛り上がりに期待します。

ところで、円安株高が日本経済を救うようなイメージが先行していますが、果たして本当でしょうか?
円安でメリットを受けるのは国内輸出企業ですが、多くは大企業だと思います。
大企業が潤ったとしても、その従業員や下請け企業に利益を分配するかどうかは別問題です。
さらに下請け企業である中小企業は、これまでの不景気で多大なダメージを受けており、従業員の給与を増やすところまで回復するのはかなり時間がかかるはずです。

株高で恩恵を受けるのは、もちろん株を持っている人です。
現在株が上がってますが、今日本株を買っているのは外国人です。
株が上がって利益を得る人は、1に外国人投資家、2に国内富裕層です。
日本人のほとんどは投資教育を受けておらず、投資に消極的なため、株式を保有しておりません。
よって、株価がどれだけ上がろうと、一般的な日本人は利益を享受できません。

私はむしろ、円安による輸入価格の上昇で、電気代や食料品等の値上げが心配です。
日本は日常生活に必要な物資の多くは輸入に頼っているのが実情です。
行き過ぎた円高は困りますが、やや円高くらいが日本で生活するにはちょうどいいのでは?とも思います。
細かいことですが、年末年始に海外旅行へ行かれる方にとっては、この円安は残念なことになりましたね…